PDIC で用語集
TaN さんのお作りになられた PDIC は、英語のみならずドイツ語学習者(で、Windows 使用者)にとって必携のツールといえましょう(^_=) 辞書の作り方などは 2001年版 に既に書いた通りですが、ネット上の文例を取り込む際に、Excel が IE から貼り付けた方がいいのに対し、PDIC には「ねすけから」かつ「秀丸上で加工して」コピーしなおして貼り付ける方が楽です。さらに具体的には Deutsche Welle だったら、古いタイプの Nachrichten のページだとねすけからがよくて、新しいタイプ (メールで送ってくるやつに出ているアドレス、日によって違う)だとねすけからじゃない方がいいです。なんか文字コードが違うみたい。しかたがないのでその場合は IE から秀丸に貼り付けます。のっぺらぼうになっちゃうので、元の文を見ながらウムラウトが入るべきところに a# などという風に # を書き込み、マクロで全置換してます。マクロといっても中身は簡単で、
みたいに「全置換しなさい!」「大文字小文字は区別しなさい!」と命令しているだけです。同じように、ドイツ語キーボードで直接入力したものや # をつけたものを ü などにしたり、ü みたいにしたり(これは i-mode でも見られるようにするため)、またはその逆、などのマクロも使い分けると便利です。あ、フォントを欧文にしておいた方がいいですが(その切り替えマクロももちろんある)。replaceallfast "a#","\xE4",casesense; // a-Umlaut replaceallfast "o#","\xF6",casesense; // o-Umlaut
で、なにしろ PDIC は「すでに調べたことのある語彙」をもう一度調べるときに重宝します。あ、あれなんだったっけ〜。と思ったらまずは自分の辞書をひくと、かつて使ったことのある訳語だの、うろ覚えだった語彙だのを確認できます。また、覚えておきたいことはどんどん入れていけばよくて、うちの設定では「日本語部」だけ日本語のフォントなので、日本語の説明は日本語部、ドイツ語などの説明は用例部に入れます。また「ポップアップ検索の設定」で発音記号部を表示、用例部を非表示にしてあるので、参照したいこと(略語を開いた綴りとか、英語でなんいうか、とか)は発音記号部にいれてあります。こうしておくと、PDIC 4.29 では、たとえば用例部にある文章の中の語彙が辞書に入っている場合、カーソルを乗せるだけでその意味がひけるので楽チンです(^_=)(ポップアップ検索の設定で用例部を非表示にしてあるのは、用例という名目でなっが〜〜い文章を入れてあるからです)。
インクリメンタルサーチ以外の検索方法としては、F2 で英単語部検索、F3 で日本語訳部検索、あとはメニューの中にある「用例部検索」「発音記号部検索」と、これらを組み合わせる方法としての「詳細検索」があります。マシンパワーがそれなりにあれば詳細検索でもけっこう速いですが、古いマシンの頃はつらかったなぁ(^^;) 特に CE 版ではインクリメンタルサーチ以外は遅くて使えない(T_T)
・・・というわけで、おまとめ辞書から「和英辞書の作成」で試しに和独辞書を作ってみました。英語なら英和・和英を同じグループにしてもヘイキですが、ドイツ語の場合はウムラウトを使うならフォント指定の問題があるため、独和と和独は別のグループにしないといけません。でも、同じ辞書を重複して使っていなければ、ファイルメニューから「新しいPDICを開く」として別の窓を開いておけますから、ウィンドウの切り替えだけですみます。また、CE 版の場合は、もともとウムラウトは文字化けするものと諦めて使ってますから(^^;) 同じグループにクラウン独和と all.dic とその和独辞書をぶちこんでおけば、ドイツ語からでも日本語からでもひけるので便利です。
TaN さんは現在 unicode版 を開発してらっしゃるそうです。既存の辞書はそのままは使えないのと、Windows 9x/Me はサポートしないのが難点といえば難点ですが、all.dic をまず CSV に書き出して、秀丸で u# などに置換して、さらにそいつをワードで読み込んで(エクセルだと「数式が長すぎます」と叱られたのでやむなく(T_T))ウムラウトに戻して Unicode で保存して PDIC にインポートする、というめんどくさいワザを通したら・・・・あぁ、使えた。ついでに和独辞書も作ってみたら、・・・あぁ、両方同じグループに入れても大丈夫〜〜(^o^)v でもこの作業はめんどくさいのでめったに更新しませんけど(^^;)試してみたい方は、PDIC/Unicode と Arial Unicode MS Font をダウンロードして↓のPDIC用辞書のページから実験データをお使いください。ただし、ちゃんと変換できているかどうかは定かではありません(だいぶ直したんだけど)。
追記です。MS-Word を使わなくても、Windows 2000 標準の「アクセサリ」にあるワードパッドを使う方法がありました。そうするとねすけからでも IE からでもたぶん同じ方法でいけます。
- ねすけ or IE でドイツ語のページを開く。エンコーディングが必要なら欧文にしておく。
- 必要な部分をコピーして、ワードパッド(クィック起動バーなどにショートカットをおいておくと便利)に貼り付ける。
- ワードパッド上で、ウムラウトを u#, o# などに置換。
- その上で、もう一度コピーし直して、秀丸に貼り付け。
- u#, o# などをマクロで戻す。
5/13 追記の書き直しです。
5/6 に、PDIC の Pocket PC 版が新しくなって、フォント指定ができるようになりました。こちらは Win32 の ANSI 版の辞書がそのまま使えます。フォントを Tahoma などに指定すれば、ウムラウトもばっちり表示されます(^o^)v
また、5/12 には、unicode 版の CE 用もできました(^-^)v これは、H/PC (ARM, MIPS), Pocket PC ARM 版があり、Win32 の Unicode 版の辞書がそのまま使えます。うるうるうる。うれしい(^o^)
なお、うちでは Jornada 710 (H/PC 2000, ARM) と Cassiopeia E-2000 (Pocket PC, ARM) で動作確認しました。TaN さんがお持ちなのもたしか E-2000 じゃなかったかな?(^_=)
Fr. 4. September 2009 PDIC の URL 訂正しました